旧碓氷峠を下る道を国道18号の旧道まで走った。
途中、わずかに登りもあったが、ほとんど下りなので、ハンドルとブレーキの操作が中心になると思われた。
しかし、この道は路面が綺麗に舗装されているわけではなかった。

小枝や石ころがたくさん落ちているし、未舗装に近い状態のゴツゴツしているところも多く、16インチのタイヤでは、かなり慎重に路面を見ながら運転した。
くぼみもたくさんあるので、タイヤがハマって谷底へ・・・なんてことにならないことを願った。
走行中、視野が開けて山々が見えた時は、心が洗われる気分になった。

また、熊野皇大神社まで登った時の汗だくだくの状態も、坂を下って風を切ることで、すっかり汗も引き、心地良くなった。
旧碓氷峠見晴台から6km程下ると、国道18号の旧道に出た。

さぁ、国道18号の旧道を走ろうと思ったら、前方に何か動物が!

山道でひとけの少ないところを走るので、トラブルにも備えて目立つ「真っ赤なTシャツ」を着ていた。
赤に反応する、ヤバそうな獣だと怖いな!と思った。
スマホのカメラを望遠最大にして見たら、どうやら「ヤギ」のようだった。
そのヤギ、なんだか疲れているような感じだった。
ヤギの方を見ないようにして、静かに先へ進んだ。
ヤギの場所からは、約10km先の「碓氷第三橋梁」通称「めがね橋」を目指して下っていった。
途中、たくさんの廃線跡を見ることが出来た。

そうそう、国道18号線(旧道)のカーブは全部で184個ある。
私も、自分の車の運転で何回か走ったことがあるが、「碓氷バイパス」が出来てからは、ほとんど利用することはなかった。

それが、まさか自転車で走る日が来るとは思わなかった。
ここは「碓氷第六橋梁」。

ここは「碓氷第五橋梁」。

「めがね橋(第三橋梁)」に着いた!

日本最大のレンガ造りのアーチ橋で川底からの高さが31mあるそうだ。
着いた時は、私以外誰もいなかった。

いろいろなアングルから。


ここからは上に登って、「アプトの道」(アプト式鉄道時代の廃線敷を利用した、横川駅〜熊ノ平駅の間の遊歩道)を歩くつもりである。
アプトの道は自転車での走行は禁止されているので、プラ8を押して歩いた。
この階段を、重さ9kg程のプラ8を抱えて登った(きつかった!)。

こちらのトンネルの先は、アプトの道の終点である「旧熊野平駅」に続く。
今回はパスして、アプトの道を「横川駅」目指して歩くことにした。

めがね橋の中央から、国道18号線(旧道)を見た。

トンネルの手前からのショット。

トンネルの中。
これを見て、アメリカのドラマ「タイムトンネル」(1966年)を思い出した。(古い!)

壁はレンガでしっかりと積まれている。

トンネルを出たと思ったら、またトンネル。
アプトの道では、10個ある。

横川駅まで、あと4.3km(65分)の案内。
「碓氷湖」が近いので寄ってみることにした。

湖の周りを歩けば、遠くに見える橋を渡ることが出来るようだが、とてもそんな元気はないので、アプトの道へ戻った。

トロッコ列車「シェルパくん」の駅に来た。

残念ながら、土日中心の運行のようだ。

ホームはこんな感じ。

アプト線の名残。

線路が見える。
アプトの道らしくなった。

「旧丸山変電所」
このレンガ造りの手前が蓄電室で奥の建物が機械室。
明治45年に建設されたようだ。

「碓氷峠鉄道文化むら」にある「EF63」が見えた。

ここでは、EF63の運転の体験が出来るようだ。
詳しくは、こちら。「碓氷関所跡」
江戸幕府が1623年に設定された当時の物が残っている。

「横川駅」に到着!!

昼時なので、「おぎのや」で「峠の釜めし定食(1,600円)」を食べた。

最後にここの釜飯を食べたのは何年前だろう?
新幹線が出来る前は、横川駅のホームで「ポリ茶瓶」と一緒に売っていたのを買って、電車の中で食べたものだった。
釜飯の容器は、包んでもらって、そのまま持ち帰った。
帰りは、横川駅から普通列車を乗り継いで帰宅した。
この日のプラ8での走行距離は、23km程だった。
また、歩いた距離は、9km程だった。
体力的にかなり辛いところもあったが、とても味わい深い輪行旅だった。
今回は、オフシーズンのタイミングと早い時間に行動したことで、どこも空いていて、自分のペースで動けたのはとても良かった。
当初、紅葉の時期に行こうと計画したが、人出が多くなり今回のようにはならないだろう。
帰宅してからのビールが格別に美味かった!(微笑)